2008年6月
TICAD NGOネットワークによるTICAD IVの総括
2008年6月27日
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全体総括評価
(1) 貧困削減に資する経済成長こそ指針として推進すべき
福田首相は冒頭挨拶で、今こそ「アフリカ成長の世紀」の幕開けであると述べ、民間投資主導の自立的な経済成長促進を今回のTICAD の中心的なテーマとして位置づけました。実際、アフリカ経済は全体的には年率6%という高水準の成長を見せています。しかし、その恩恵は貧しい人びとの手に届いておらず、依然アフリカ人口の4 割を越える人びとが絶対的貧困の中で生活しています。

今アフリカでは、経済成長の一方で、経済的・社会的格差が拡大し、女性、子ども、障がい者、HIV/エイズ、結核、マラリアといった感染症とともに生きる人びと、遺児や寡婦、難民国内避難民、帰還民を含む弱い立場に置かれている人びとの状況はむしろ深刻化しています。貧困削減が進展せず、アフリカでは、MDGs の達成は絶望的といわれる状況に加え、昨今の食料価格の高騰、深刻化する気候変動の影響は新たな脅威となっています。

TICAD 横浜行動計画のMDGs の部分に明記されているとおり、経済成長は貧困の削減を伴わねばならず、その果実は、一部の特権層のもとにとどまるのでなく、最も脆弱な人びとを裨益させるものでなければなりません。しかし、残念ながら、TICAD IV の議論では、貧困削減が経済成長戦略と統合された形では議論されませんでした。私たちは、TICAD IV 後のイニシアチブにおいて、日本政府がアフリカの経済成長支援の指針として貧困削減、またそのための国際目標であるMDGs の達成を位置づけ、その実現に努力することを強く要望します。

(2) 「人間の安全保障」概念の有効性確認とMDGs 達成のため包括的支援を求めます
TICAD IV が、テーマのひとつとして、「人間の安全保障」、すなわち「個人の尊厳、欠乏や絶望からの解放と、そのための個人とコミュニティのエンパワーメント」をうたう概念を掲げ続け、アフリカにおける真に持続的な成長と長期的な平和を確立するためには、「人間の安全保障」が確立されることが不可欠であると明示したことについては高く評価したいと思います。

これまで、アフリカと日本の市民社会は、TICAD IV が掲げる「元気なアフリカ」の実現のためには、アフリカの人びとが本来有している活力や能力を発揮して生活できるようになることが大前提であると、繰り返し訴えてきました。

日本政府は、「人間の安全保障」という概念を言葉に留めるのではなく、それを実現するため、人びとの尊厳を中心にすえ、MDGs の達成を最優先課題とし、民主的なガバナンスを後押しするよう、成長、開発、平和を包括的にとらえた支援を行うことが必要です。また、そのような支援は、MDGs 達成や、万人のための教育(EFA)、2010 年までのHIV/エイズの予防・治療・ケアへの普遍的アクセスの達成といった国際目標のアフリカ地域における達成に実質的に貢献し、かつ、アフリカ連合(AU)や、地域機構の定めた計画や戦略と整合性をもったものであるべきです。

(3) 市民社会の実質的な参加が不可欠です
支援が人びととコミュニティのエンパワーメントに真に資するものとなるためには、コミュニティの中で、コミュニティとともに働く市民社会組織NGO が、計画、実施、モニタリング、評価のすべてのプロセスに積極的に関与できる必要があります。TICAD 成果文書において、市民社会の役割が数箇所にわたって言及されていることを歓迎します。その参画が象徴的なものにとどまらないよう、日本政府との継続的な政策対話、そして、フォローアップメカニズムの枠組み・機構の中に、市民社会をしっかりと位置づけ、その参画を具体的に保障してください。

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TICAD/G8サミットに向けた日本のアフリカ支援策
民間直接投資を今後5年間で倍増(2600億円の金融支援)
感染症対策に6億ドル
保健・教育分野で日中が共同支援
食料支援5月から3ヶ月間で100億円、アフリカ向けを中心に
温暖化対策:1兆700億円
平和維持活動訓練施設等:280億円
ケニア避難民:4億4千万円
AGRA、ビルメリンダ財団と農業支援で連携
アフリカ広域道路網のための協調体制推進
民間投資を促進するために円借款を拡大(5年間で約4300億円)
道路・港などのインフラ整備に5年間で2500億円
コメの生産量を倍増するための支援
今後5年でアフリカに1000校の小学校建設
5000億円の低利円借款
WIPOジャパンアフリカファンドによる、知的財産制度の充実
財務省はアフリカの税関に技術協力

2008年5月
「TICADプロセスを通じた対アフリカ支援の取り組みの評価」外務省
ODA有識者会議によるTICADの評価報告書(第三者評価)。
(1)政策の妥当性:「ジェンダー」「環境」「市民社会との対話」の分野で整合性や配慮が十分でない。
(2)結果の有効性:MDG指標などに、日本の支援はある程度有効であるがその度合は必ずしも充分ではないといえる。
(3)プロセスの適切性:準備・交渉期間の長さ、手続の煩雑さ、意思決定ややりとりに時間がかかる点等については、改善の余地も残る。
2.主な提言
(1)フォローアップされていない開発課題に取り組む必要性
日本は今後、「ジェンダー」「環境」「市民社会との対話」の分野での取組を明確に打ち出すべきである。
(2)包括的・総体的な支援を一層推進する必要性
インフラ支援と、技術移転・人材育成等のソフト面での支援を連携させた「包括的な支援」は日本の特長であり、今後も一層推進していくべきである。
(3)MDGsを一層念頭において支援を展開する必要性
今日におけるMDGsの重要性に鑑み、その指標の改善という目に見える結果に繋がるような支援を積極的に設計し実施していくことを指向すべきである。
(4)貿易投資振興や経済成長を実効的に支援する必要性
現地の要望が強い経済成長や貿易投資振興について、顕在的かつ相当程度の結果をもたらすような支援のあり方を模索すべきである。
(5)南南協力を一層推進する必要性
今後も、TICADプロセスを通じて、日本が個別の国に対して行っている同分野の支援を互いに連携させる南南協力を、一層推進すべきでる。
(6)他ドナーとの連携を一層推進する必要性
国連や世界銀行等が共催者であり、多くの国際機関やドナー国も参加するTICADプロセスを通じて、日本と他ドナーとの連携を図ることは、TICADプロセスないしTICAD会合の重要な役割として、今後も一層推進していくべきである。

アフリカ理解リーフレット「知ってる?アフリカのこと」横浜市交流協会(YOKE)
横浜市が作成した、小中学生向けリーフレット。大人が見ても楽しいです。

2008年4月
TICAD・日本アフリカ交流年協力推進協議会 外務省
政府と日本企業の会合。ODAと民間企業の民間プロジェクトの連携を進めている。民間企業のプロジェクトが必ずしも貧困削減に寄与するものばかりではないことに注意が必要だろう。ODAの民間プロジェクトへの活用を、貧困削減に直接寄与する案件に限るクライテリアが必要。

OECDがDAC加盟国の2007開発援助実績を発表 Development Cooperation Report 2007(英語)
日本のODA実績は、2006年に較べて30.1%減になっています。債務削減分を除いても24%の減少です。OECD加盟国の中では最大の減少率です。先進国はODAをGNI(国民総所得)の0.7%を目標とすることを決めていますが、日本の2007年の数字は0.17%に過ぎません。これは1964年以降、最低の数字です。また、DATA(Bonoが作った国際NGO)によれば、日本のアフリカ向けODAは、2006年から2007年に39%減少したとしています。この数字が本当だとすれば、日本はアフリカを重視すると国際社会で主張してきたことと、大きく矛盾することになり、TICADを主宰して、アフリカ支援について国際社会をリードして来たとする日本の国際社会での信用も揺らぐこととなるでしょう。

市民団体の声明
2008G8サミットNGOフォーラム
DATA

アフリカパートナーシップフォーラム(APF)を東京で開催(4/7, 8)
APFはエビアンサミットの時に始まったもので、年に2回、アフリカ諸国とドナー政府、市民団体がアフリカの開発について協議を行う場です。外務省(概要と評価)

G8開発大臣会合を開催(4/5, 6)
食料高騰対策を話す 読売新聞
ドイツ開発相に聞く 毎日新聞

2008年3月
「TICAD農業専門家会合」を東京で開催:アフリカの農業・農村開発に関する現状と今後の課題、取組等につき議論することを目的に、アフリカ主要国、国際機関、ドナー国等の関係者約60名が参加。

ガボンでTICAD閣僚級準備会合(3/20-21)
UNDPのプレスリリース
会合後の共同記者会見
市民社会のプレスリリース
ガボンの会合には、アフリカ各国および日本から市民社会からの参加もありました。

2008年2月
アフリカ・ユニオン(AU)サミット
森元総理の演説
エチオピア市民社会から森元総理に要望書TCSF
イギリスの開発系シンクタンクであるODIが、日本のODAについての調査を実施しています。ODI

2008年1月
ダボス会議関連
福田総理の著名人との会合 時事通信
福田総理の演説 外務省 朝日新聞
福田総理のファイナンシャルタイムズへの寄稿 FT
ボノさんTICADに参加意向 読売新聞

2007年12月
外務省は今年のODA白書にアフリカのレアメタル確保に向けて日本企業の事業環境の整備をODAで行うことを明記し、資源外交の強化を打ち出すそうです。産経ニュース TICAD・日本アフリカ交流年協力推進協議会(外務省)も外務省と民間企業の会合なので、援助外交の官民連携が強化されていくようです。日本にとって、資源ソースとしてのアフリカの重要性は高いですが、貧困削減のための援助を資源確保の手段と明記するのは、得策ではないような気がします。ODAとは「開発途上国の経済・社会の発展や福祉の向上に役立つために行う資金・技術提供による協力のこと」(外務省)ですから。

2007年11月
アルジェリアで第9回アフリカ・パートナーシップ・フォーラム(APF)が開催されます(11/12-13)。APFは2003年のエビアンサミットで合意して設立された会合の場で、毎年2回実施される。G8とNRPADの対話を中心に、NEPAD主要国と主要ドナー国際機関が集まる。前回は5月にベルリンで開催された。

2007年10月
ザンビアのルサカでTICAD IVに向けた地域準備会合が開催されました(10/30-31)。この会合にはアフリカ地域のNGOも集まり、市民社会セッションを持ちました。最終日には本会議で市民社会セッションの代表が、市民社会からの提言を発表しています。

東京でTNnet国際シンポジウム 2008年第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)に向けた国際シンポジウム『市民が求めるアフリカ開発とは〜国連ミレニアム開発目標のためにTICADができること〜』が開催されました(10/27)。

東京でJICA主催の「アフリカ・アジアNGOネットワーク・ワークショップが開催されました(10/24-26)。26日には東京都アフリカ各国を結んでTV会議も開かれました。

「新しい日本のODAを語る会」が発表した「ODAマニフェスト」には30の提言が含まれています。提言の27から30はアフリカ援助に関するものです。

2007年9月
ナイロビでJICA主催の「アフリカ・アジアNGOネットワーク・ワークショップが開催されました(9/17-18)。プレスリリースが発表されています。

オスロで「アフリカ緑の革命会議」が開催されました。African Green Revolution(英語)

BBCで、アフリカの農業・食料保障等について、投稿欄が設けられています。BBC Have your say. "Can Africa achieve foodsecurity?
2007年8月

TICAD市民社会フォーラム(TCSF)がTICAD IVに向けたポジションペーパーを発表しました。TCSFポジションペーパー

政府は8月7日、来年5月のTICAD IVに向けて、関係閣僚会議を開催。今後5から10年間のアフリカ支援を打ち出すとしている。

2007年7月
浜田外務大臣政務官がシエラレオネ共和国訪問します(7/30-8/4)。シエラレオネでPKO撤退後初の選挙が8/11に予定されており、その自由、公正、平和的な実施のために関係者と協議する。外務省 結果概要

アフリカ連合サミットがガーナで開催されました。議題は「アフリカ合衆国」 産経新聞
安部総理のメッセージ 外務省

小泉首相が経団連の常任理事会で「野口英世アフリカ賞」募金への経済界の協力を要請。経団連タイムス この募金はJICAがJICA基金と共に取り扱っている。

ところで、JICAは基金で集めた資金をNGOを通じて開発途上国支援を行うとしているが、JICAのこれまでのNGOを通じた支援は課題が多い。組織が大きく官僚的との批判もある。集まった資金をゆるい条件でNGOに回すことが必要だろう。知名度のある組織(ユニセフなどが良い例)が寄付を募ると巨額が集まるが、市民の善意の資金は、市民のイニシアチブで運営するNGOの活動支援にそのまま向けられることが望まれる。JICA基金がNGOの活動や能力強化を積極的に支援する制度になってほしいものである。

2007年6月
日本経団連が6月27日に国際協力委員会を開催し、ODAの状況や来年のTICAD4、G8について外務省関係者も加えて協議した。経団連タイムス

TICAD4は2008年5月28日から30日の日程で横浜で開催されることが決まっています。これにあわせて、横浜市はアフリカ関連の催しを企画しています。横浜TICAD関連ページ

G8サミットでのアフリカ関係のアウトプットは以下のとおり。
・世界経済における成長と責任(サミット首脳宣言)
・G8ハイリゲンダム・サミット(概要
・議長総括 仮訳 〔骨子〕
・G8議長国ドイツとブラジル、中国、インド、メキシコ及び南アフリカの首脳との2007年6月8日のハイリゲンダム・G8サミットにおける共同声明(仮訳
・アフリカにおける成長と責任(サミット首脳宣言)(仮訳骨子〕)
・アフリカ進捗報告書(アフリカに関するG8首脳個人代表(APRによるアフリカ共同進捗報告書))(仮訳
・スーダン/ダルフールに関するG8首脳声明(仮訳骨子〕)

TCSFがアフリカ市民委員会とともに、ドイツの「もうひとつのサミット」で、TICADに関するワークショップを開催しました。6月16日に東京で報告会を実施。報告書

2007年5月
東京アフリカンクラブ(TAC: Tokyo Afican Club)の会合が開かれました(5/29)。これは、在京アフリカ各国大使等と外務省の間で2008年に開催されるTICADWに向けたアフリカ諸国との対話の一環。 在京アフリカ外交団により取りまとめられたTICADWに対する具体的提言について説明された。

TICAD4の日程が2008/5/28-30に決まりました。開催場所は横浜です。このほかに、サミット関連で、G8開発大臣会議が4月前半に東京で、G8外務大臣会議が6/26-27に京都で開催される。

2007年4月
CAREがアースデーに合わせて発表した「権利と資源の主張」報告書で、環境問題について、アフリカの農村部のアフリカの女性たちが、必要不可欠な資源の枯渇が日々の生活に大きな影響を与えていると訴えている。CARE

2007年3月
昨今、アフリカではバイオ燃料が話題で、最近会ったエチオピア政府高官も高い期待を寄せていた。職場の試験場でも「グリーンオイル」と銘打ってジャトロファという植物の研究が行なわれている。バイオ燃料の事業化を 目指した、アフリカの大使館および日本側の関係者が情報・意見交換を行う「アフリカ・バイオフュエルフォーラム」が発足した。第1回会合を3/14に在京ケ ニア大使館で開く。加工がアフリカの現地で行なわれるのであれば、アフリカ経済への影響は大いに期待できるが・・・・・・・。化学工業日報

TICAD市民社会フォーラム(TCSF)とOXFAMが4/14に国際シンポジウム「すべての人に教育と医療が保障された世界へ:途上国の『必須社会サービス』改善に向けた政府と市民社会の役割〜」
日時:  2007年4月14日(土曜日)14時から17時30分(開場:13時30分〜)
場所:  JICA国際協力総合研修所 東京都新宿区市谷本村町10-5
パネリスト: ビリアト・チェバネ オックスファム・イギリス(モザンビーク) 
アドボカシー・コーディネーター
レンサ・グディナ グディナ・トゥムサ基金(GTF)代表(エチオピア)
アフリカ連合(AU)社会問題担当委員 ? 調整中
外務省/財務省 ? 調整中
大林稔 龍谷大学経済学部教授/(特活)TICAD市民社会フォーラム代表
ファシリテーター:
勝間靖 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科助教授
参加費: 500円(資料代等)
主催: (特活)オックスファム・ジャパン (特活)TICAD市民社会フォーラム 
言語: 英語/日本語(同時通訳あり)
お問い合わせ・申し込み先
特定非営利活動法人 オックスファム・ジャパン  
担当 : 宮澤・山口  E-mail : info@oxfam.jp Tel : 03-3834-1556  Fax : 03-3834-1025

環境とエネルギーに関するナイロビでTICAD閣僚会議が3/2-23にナイロビで開催。JETRO
上記の閣僚会議のサイドイベントとして、TICAD市民社会フォーラム(TCSF)が市民社会セッションを開く。
議長総括 概要と評価

2007年2月
第4回アジア・アフリカビジネスフォーラムが2月12日から14日の日程で開催され、日本からは浜田外務大臣政務官が出席します。アフリカの日本のビジネスを促進することが目的で、アジアとアフリカから約200社が参加する予定です。対象国はすべてのアフリカ諸国とアジアの国々(ブルネイ、中国、インド、インドネシア、日本、マレーシア、パキスタン、フィリピン、シンガポール、韓国、タイ、ベトナム) 過去のフォーラムの実績など(外務省)。 フォーラムの概要

2007年1月
中国の胡主席のアフリカ8カ国(カメルーン、リベリア、スーダン、ザンビア、ナミビア、南アフリカ、モザンビーク、セーシェル)を1/30-2/10に歴訪。読売

潘国連事務局長が1/23から欧州・アフリカ7カ国(アフリカはコンゴ民主共和国、コンゴ、エチオピア、ケニア)を歴訪。

第8回アフリカ連合(AU)総会が、1月29,30日にアジスアベバで開催されます。日本からは、駒野欣一AU常駐代表(在エチオピア大使)と佐藤啓太郎アフリカ紛争・難民問題担当大使兼国連改革担当大使が出席します。

このところ、中国による対アフリカ外交が注目を集めています。昨年の11月には北京で「中国・アフリカ協力フォーラム」が開催され、内外にアフリカ開発における中国の存在が強調されました。中国のアフリカ支援は、経済的な側面が強調され、サミットでも多くの投資案件が合意されました。他方で、債務国への借款などを積極的に展開しており、これまでの主要ドナーによる債務削減などの援助方針を乱すものとの警戒感があります。中国のアフリカへの積極的な外交展開は、アフリカ諸国の政府には総じて前向きに捉えられているようですが、中央政府主導型の市場経済導入が魅力あるものに映るのでしょうか。アフリカの市場には安価な中国製品が大量に出回り、アフリカの一般市民のとって中国はすでに身近な存在になっています。

JICAによる「中国の対アフリカ支援セミナー」

Googleで「中国・アフリカ」検索

中国の対アフリカ政策

NEWS ARCHIVE >>



2006年までの動き>>>>->
TICAD IV後の動き


TICADってなに?

TICADT:1993年に、アフリカの開発について協議するために、日本政府と国連開発計画(UNDP)、アフリカのためのグローバル連合(GCA)、国連アフリカ及び最貧国特別調整官事務所(OSCAL)の共催による国際会議が東京で開かれました。冷戦が終わり、薄れつつあったアフリカへの関心を呼び戻そうとするもので、「アフリカ開発に関する東京宣言」を採択しました。

TICADU:その後、1998年に第2回目の会議が開かれ、「東京行動計画」が採択されています。そこでは、アフリカのオーナーシップと援助国とのパートナーシップが強調されました。

TICADV:2003年に3回目の会議が、共催者に新しく世銀が加わって開かれました。1993年以来10年間の振り返り、アフリカ支援の哲学の確認、そして今後の支援のあり方が話しあわれました。10周年宣言が採択され、NEPAD支援、市民社会との連携が強調されました。日本政府は対アフリカ支援イニシアチブを発表しました。

TICAD W:TICAD IVに向けて、2006年2月には、エチオピアで「TICAD平和の定着会議」が開かれました。2007年10月にザンビアで、11月にチュニジアで地域準備会合、2008年3月ガボンでの閣僚級準備会合を経て、2008年5月に横浜でTICAD IVが開催されました。TICAD IVでは(1)成長の加速化、(2)MDGs達成及び平和の定着・グッドガバナンスを含む人間の安全保障の確立、(3)環境・気候変動問題への対処をテーマに話し合いが行われ、横浜行動計画横浜宣言TICAD IV議長サマリー、がまとめられました。
詳細は外務省TICAD4のページをご覧ください。

UNDPのTICAD4ページ 
横浜市のTOCADページ 
横浜市アフリカ理解リーフレット「知ってる?アフリカのこと」
外務省パンフレット「元気なアフリカを目指して」

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過去の更新記録
TICAD IVに向けた超党派議員・NGO合同会議(4/28)
G8アフリカにおける平和支援活動強化専門家会合(4/23-24)
参議院ODA特別委員会(4/23) 参議院議事録
TICAD・日本アフリカ交流年協力推進協議会(4/11)
G8保健専門家会合(4/9-10)
インド・アフリカ・サミット開催(4/8-9)
東京でアフリカ・パートナーシップ・フォーラム開催(4/7-8)
東京でG8開発大臣会議(4/5-6)
東京でTICAD農業専門家会合(3/26-27)
TICAD準備会合を3/20-21にガボンで開催 
ガボン会議後の記者会見
 
会議後の日本市民社会のプレスリリース 
2008/3/3
ブリュッセルで「日欧シンポジウム『アフリカ開発の展望』」を開催 EU
2008/2/2
アフリカ・ユニオン(AU)サミット
森元総理の演説
エチオピア市民社会から森元総理に要望書TCSF
2008/1/26
米国大統領が2月アフリカを訪問 読売新聞
2008/1/22
JICAがアフリカで「一村一品」セミナー
2008/1/19
アフリカの平和定着のため「PKOセンター」へ資金提供 日経
2007/12/30
政府がアフリカ向けODAの3倍増を検討 日経新聞
2007/12/21
「国際協力に関する有識者会議」がODAのアフリカ支援重視を中間報告の柱に 朝日新聞
2007/12/18
経団連が「サブサハラ・アフリカの開発に関する意見」を発表 経団連
2007/12/14
外相が1月にケニアとタンザニアを訪問 中日新聞
2007/12/12
H19ODA白書にアフリカのレアメタルの項目。資源を援助で確保? 産経ニュース
2007/12/7
TICAD・日本アフリカ交流年協力推進協議会開催 外務省
2007/12/1
TICAD CUPでアフリカとサッカー交流 読売新聞
2007/11/28
財務省が「東・南アフリカ諸国税関改革・近代化フォーラム」開催 日経新聞
2007/11/12-13
アルジェリアのアルジェで第9回アフリカ・パートナーシップ・フォーラム APF
2007/10/30-31
ザンビアでTICAD地域準備会合が開催
2007/10/27
TNnetによるTICAD IVに向けた国際シンポジウム
『市民が求めるアフリカ開発とは〜国連ミレニアム開発目標のためにTICADができること〜』が開催
2007/10/24-26
東京でアジア・アフリカNGOネットワーク会合が開催
2007/10/24
第4回アフリカ開発会議のロゴを横浜市が作成外務省
2007/10/13
タンザニアで貿易のための援助アフリカ地域レビュー会合 外務省(概要と評価)
2007/10/7
UNIDOがTICAD IVに全面協力。日本など各国の中小企業がアフリカで協力して事業展開できるよう支援。NIKKEI
2007/10/6
ポルトガルでEU-AUサミットが12/8-9に開催されますが、ジンバブエのムガベ大統領を招待するかどうかでもめています。
2007/10/6
ナイロビでアジア・アフリカNGOネットワーク会合が開かれました(9/17-18)。 同様の会合が東京で(10/24-26)開催されます。TCSF
2007/9/13
経団連のサブサハラ地域委員会企画部会が初会合(9/10) 日本経団連タイムス
東京アフリカン・クラブでTICAD IVに向けた会合(9/12) 外務省
2007/9/12
エチオピアで新千年紀を迎える AFP
2007/9/12
9/18に日中アフリカ局長級会議の開催 外務省
2007/9/8
JICAが9/17-18にナイロビでアジアアフリカNGOネットワークワークショップを開催 
2007/9/4
台湾がアフリカサミット 読売
2007/9/3
オスロで「アフリカ緑の革命会議」が開催されました。African Green Revolution(英語)
2007/8/10
TCSFがTICS4に向けて提言書
レソト大使館が開館 レソト情報(アフリカ理解プロジェクト)
TCSFがTICADおよびG8サミットに向けた
ポジション・ペーパーを発表 TCSF
2007/8/8
政府がTICADに関する関係閣僚会議開催 日経 首相官邸
2007/8/3
市民社会が変わらなければ政府も変わらないCIVICUS Nwes(英語)
2007/8/2
安倍首相も署名したミレニアム開発目標に関する宣言」 英国大使館
2007/7/30
浜田外務大臣政務官がシエラレオネ共和国訪問
2007/7/27
南アフリカで結核ワクチンの試験 BBC
2007/7/1
AU)首脳会議における安倍総理メッセージ 外務省

2007/6/9
サミット首脳宣言:「アフリカにおける成長と責任」外務省
2007/6/6
マリで、G8に対抗して、NGOによるアフリカ開発同盟会議が開催されました。
2007/6/3
TCSFとアフリカ市民委員会がドイツでのオルタナティブサミットでワークショップを開催します(6/6)
2007/6/3
東京アフリカンクラブの会合が開かれました(5/29)
2007/6/3
TICAD4の日程が2008/5/28-30に決まりました。開催場所は横浜です。横浜TICAD関連ページ
2007/4/29
Globe for Darful (英語)世界各地でスーダンのダルフールへの国際社会の介入を訴える
2007/4/22
CAREがアースデーに合わせて発表した「権利と資源の主張」報告書で、環境問題の日々の生活への深刻な影響をアフリカの女性たちが訴えている。
2007/4/11
TCSFの「アフリカ政策市民白書2006」が完成
2007/3/31
環境とエネルギーに関するTICAD閣僚会議の報告 外務省
2007/3/13
アフリカの大使館と日本側の関係者による「アフリカ・バイオフュエルフォーラム」発足、3/14に第1回会合
2007/3/11
TICAD市民社会フォーラム(TCSF)とOXFAMが4/14に国際シンポジウム「すべての人に教育と医療が保障された世界へ:途上国の『必須社会サービス』改善に向けた政府と市民社会の役割〜」を開催 詳細はTCSF
2007/3/11
環境とエネルギーに関するTICAD閣僚会議が3/2-23にナイロビで開催。JETRO
上記の閣僚会議のサイドイベントとして、TICAD市民社会フォーラム(TCSF)が市民社会セッションを開く。
2007/2/28
TICAD第4回アジア・アフリカ・ビジネスフォーラムの概要 外務省
2007/2/14
アフリカ分野の専門分析員募集 外務省
2007/2/8
第4回アジア・アフリカビジネスフォーラムに浜田外務大臣政務官が出席します。
2007/1/24
中国の胡主席がアフリカ8カ国を1/30-2/10に歴訪。潘国連事務局長も1/23から欧州・アフリカ7カ国を歴訪。
2007/1/24
アフリカ連合(AU)の第8回総会が1月29、30日にアジスアベバで開催されます。
2007/1/11
「中国の対アフリカ支援セミナー」が1/29に開催されます。JICA
2007/1/7
日本政府が3月にケニアでアフリカ支援のための国際会議を開催するそうです。
2006/12/30
2月にTICAD第4回アジア・アフリカ・ビジネスフォーラムが、タンザニアで開催されます。
2006/12/22
BBCのアフリカクイズに挑戦してみませんか?BBC
2006/12/19
第2回大湖地域首脳会議がナイロビで開催。外務省

2006/12/6
駐日タンザニア大使が、映画「ダーウィンの悪夢」配給会社に抗議。スポーツ報知
2006/11/30
アフリア・南アメリカサミットがナイジェリアで開催
2006/11/22
移民に関するEU-アフリカ・サミットが11月22-23日にリビアで開催
2006/11/6
11/7-9、韓国・アフリカフォーラムを開催。25カ国から5人の元首と27人の閣僚が参加。
国連気候変動枠組み条約(UNFCC)の報告書が気候変動によるアフリカへの影響の大きさを警告。UNFCC
2006/10/28
11/3-5、北京で「中国・アフリカ協力フォーラム北京サミット」が開催。35人の元首と13人の閣僚が参加。
2006/10/19
ドイツでのG8では再びアフリカが主要課題に
2006/10/16
全アフリカ会議のゲートルード・モンゲラ議長が10月11日から17日の間来日
2006/10/15
国際食料政策研究所が世界飢餓指標を発表
2006/10/12
佐藤啓太郎アフリカ紛争・難民問題担当大使は、10月9日から14日までの間、スーダン、エチオピア及び英国を訪問 外務省
2006/9/27
米国-アフリカ・インフラ会議
2006/9/24
UNCTADが「アフリカ経済開発2006報告」で、アフリカへの支援倍増を主張
2006/9/16
アフリカの環境破壊の悪化 JANJAN
2006/9/14
19日から22日に日本・南アフリカ・ビジネスフォーラム開催 日本経団連
2006/9/6
ナイジェリアのオバサンジョ大統領が9/14-16日本を訪問。同大統領の来日は2年ぶり。
2006/9/2
東京・有明でアフリカ特産品の展示・販売会「アフリカン・フェア」 JETRO 小泉首相が視察2006/8/31
岡田前民主党党首のケニア訪問報告
2006/8/30
ロシアのプーチン大統領が南アフリカを訪問して二国間協力を強化
2006/8/25
伊藤外務大臣政務官が8/23より西アフリカ2カ国を訪問
2006/8/17
南部アフリカ共同体首脳会議をレソトで開催
2006/8/5
農林水産副大臣がエチオピアを訪問
2006/7/18
G8サミット「アフリカの進捗声明」
野口英世賞、アフリカ医療功労者に1億円
2006/7/13
割礼がエイズ対策に効果 ライブドアニュース
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